生き物はすべて

「七つの健康法」のなかで、体に与える影響がもっとも大きいのは、なんといっても「食事」です。それだけに私のエンザイム・セラピーでも、「正しい食事」を心がけることが、健康を維持する基本と考えます。では、正しい食事とはどのようなものなのでしょう。「正しい食事」とは、よい食物を人間の体に適したかたちで調理した食事ということです。まずよい食物についてお話ししましょう。よい食物の条件は二つあります。 一つは「ナチュラル」であること、そしてもう一つは「フレッシュ」であることです。ここで、みなさんの心にしっかりと刻んでいただきたいのは、命を養うことができるのは、他の命だけだということです。植物食であれ動物食であれ、食べ物というのは、すべて「命」にほかなりません。生き物はすべて、他の命をいただくことで自らの命を養っているのです。これは別の言い方をすれば、褒叩のある食物」でなければ、命を養うことはできないということでもあります。

 

よい食物が「ナチュラル」でなければならないのは、命を生み出すことができるのは自然だけだからです。そして、よい食物が「フレッシユ」でなければならないのは、命はその生体の生命活動の停止とともに失われていくからです。私たち人間は、 一人ひとりが膨大な命の集合体だといいましたが、それは私たちの食物第となる他の生命体も同じです。野菜も他の動物も、みな「命の集合体」なのです。この小さな一つひとつの命は、集合体としての生命活動が停止してもすぐには失われません。変なたとえですが、臓器の移植が可能なのは、集合体から引き離されても、その臓器を形づくっている命が生きつづけているからです。しかし、集合体を離れた命、命を育む環境から切り離された命は、長く生きつづけることはできません。

 

ほとんどの人は「腐敗したもの=食べられないもの」と考えているので、食べられるか食べられないかの判断を、腐っているかどうかという視点で行います。しかし、腐っているかどうかということと、命が宿っているかどうかということは、必ずしもイコールではないのです。

 

食物は、集合体としての生命活動が停止した時点で、酸化が始まります。この酸化の行き着く先が「腐敗」です。ですから腐敗しているものには命は宿っていませんが、腐敗していないからといつて命が宿っているとは限らないのです。スーパーなどで売られている食品には「賞味期限」が表示されていますが、あれはその食品が「おいしく食べられる期限」を示したものであって、腐敗するまでの期限を示すものではありません。


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